ここでしか言えない、美容外科業界・ホントの話~ 後悔しない治療を受けるために、賢い患者になろう! ~

ここでしか言えない、美容外科業界・ホントの話~ 後悔しない治療を受けるために、賢い患者になろう! ~

形成外科出身のプロ集団銀座マイアミ美容外科を知る 公開日: 最終更新:

年々、数が増え続けている美容外科クリニック。美容外科は網羅する範囲も広いことから、自分に合って、なおかつ技術力に長けた医師を探すのは大変ですよね。治療方法も千差万別で適正価格もわかりづらく、一体何を基準に「名医」を選べば良いのか迷うという人も多いのでは?
ついつい「○○専門医」、「○○認定医」といった肩書きで医師の技術力を図ってしまいたくなりますが、それだけを鵜呑みにするのは危険! と院長・丸山は警鐘を鳴らします。自費診療だからこそ、納得できる価格で良質な診療を受けてほしいという思いから、業界の裏事情について赤裸々に語ります。

美容外科医に必要な資格は「医師免許」のみ! 技量の目安になるのは「専門医」資格

美容外科に限らずですが、あらゆる医療行為を行なう、すなわち医師になるために必要なのは「医師免許」と呼ばれる国家資格だけです。逆に言えば医師免許を取得し、2年の臨床経験さえ積めば美容外科医になれるため、経験や知識の浅い美容外科医が跋扈しているのが現状です。

また「○○医」と呼ばれる資格が多数ありますが、一定の信頼性があるのは「専門医」資格くらい、と丸山は考えています。ここで言う専門医とは、日本専門医機構が認定する資格で、形成外科や内科といった診療領域の教育や経験を十分に積まなければ得られません。銀座マイアミ美容外科の医師はすべて「形成外科専門医」の資格所有者であり、大学病院などでしっかりとノウハウを積んでいます。

「私としては、形成外科医をはじめとする日本専門医認定の専門医を持っていない美容外科医は、はたして人間の身体のつくり全般をしっかり網羅しているのか疑問が残ります。基礎的な知識と診療経験なくして美容外科の技術と知識を向上させることは難しいでしょうし、手術中にアクシデントが起きた場合の対処も不安です。だからこそ銀座マイアミ美容外科では、大学病院であらゆる手術やトラブル対応の経験を積んだ『形成外科専門医』しか採用しないのです」(丸山)

美容外科の学会は2つある

前述の日本専門医機構が認定する専門医制度の中には、自費診療科目である「美容外科」や「美容皮膚科」はありません。そこで出てくるのが、学会に所属して所定の要件を満たした医師に与えられる「専門医」制度です。

名称が同じで紛らわしいのですが、これは各学会が認定している業界内制度に近い資格であり、認定施設のレベルも差があるのが現実です。大手クリニックチェーンでもどこでも、年間500例以上の症例を持つ施設で勤務実績があれば取得できることもあり、どのクリニックに勤務するか、どんな指導医と出会うかによって力量の差が出やすいのです。

美容外科においては、所属や専門医認定元として「日本美容外科学会」という単語が多く掲載されていますが、実は同じ名前で2つの学会があるのをご存じでしょうか?
「JSAPS」は形成外科医が中心となって立ち上げたもので、所属医師も基本的には日本形成外科学会の専門医が中心です。一方、「JSAS」は大手美容クリニックの医師有志が共同設立しており、皮ふ科など他の専門医も多数所属しています。

「JSAPSは割と真面目で、実験データの作り方や再現性をしっかり定め、倫理委員を通さないとダメなどアカデミックな印象。JSASは信ぴょう性や再現性に疑問が残るものもあるが、面白い情報や発表があるので治療法を考えるヒントになる感じですね。学会それぞれに良さはあるので、私はいずれの学会にも所属しており、論文発表なども複数行なっています」(丸山)

医学の発展に寄与したいという想いで、論文発表を続ける丸山

大手クリニックでは、研修会や医療機器メーカーによる海外医師招聘セミナーを独自に実施することもあり、所属医師と会話することで日頃から情報は仕入れやすい環境にありますが、独立開業した医師は自ら積極的に情報を取りに行かないと、ノウハウをアップデートしにくくなってしまいます。学会に所属する意義は、少しでも多くの技術情報をインプットし、役立ちそうなものを取り入れられることですが、学会に参加していることがそのまま情報量や技術力の証しになるとは限らないと丸山は言います。

「学会の発表を聞いていると、すべてを鵜呑みにはできないけれどもヒントにはなりますね。中には理論的に破綻しているような、眉唾ものの機械の性能を素晴らしいと褒める発表が混じったりしていて、診療やオペの経験を積めば玉石混淆であることがはっきりわかります。むしろ、どの情報が良いものか見分ける力がない医師は信頼できないでしょうね。個人的には安全や医療教育、組織管理などに関する研究に興味があります」(丸山)

丸山は、わきが多汗症に関する論文(*形成外科誌・2023年2月)や、脂肪豊胸と脂肪幹細胞豊胸の比較(*第45回日本美容外科学会総会(JSAPS)・2022年9月)など、論文発表も精力的に続けています。その理由は「根底には、日本の医師、そして医学界の発展に寄与したいから」と言ってはばかりません。

「専門医」以外の肩書きは金儲けの仕組みのことも……

前述の資格に加え、美容外科医でよく評されるのが「リージョナルトレーナー」や「認定医」といった肩書きです。特定の技術や分野に長けている医師という印象を受けるでしょうが、その実態はいかに……?

「これらの肩書きは、ほとんどは美容医療機器メーカーが宣伝目的でつくったものばかり。肩書きを与えられる医師としてはハクがつくという、Win-Winな仕組みな訳です。ですから、肩書きを持っている医師が本当に技術力が高いかどうか、個人的には半信半疑。患者さまには、決して肩書きだけに惑わされないように気をつけていただきたいですね」(丸山)

とは言え、一部の肩書きは本当に臨床数が多い先生だけが選ばれたり、様々な術式・アプローチができることでトレーナー認定されていることもあるそう。ごく一部には役立つ情報がありつつも、肩書きだけで「すごい医師だ!」と選ぶのではなく、医師一人ひとりの治療方針(経営も含め)や、臨床数、得意とする治療などを見極めてから診察・治療にあたってほしいというのが丸山の願いです。

まとめ
医師の肩書きは様々だが、どんな肩書きも信頼性が高いわけではない。肩書きの多さではなく、どんな資格を持って、どれだけ臨床経験が豊かなのか、そしてムダな治療を勧めない医師・クリニックを賢く選ぶことが重要です。

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