バズり商品にもリスクあり。美容アイテムの注意点

バズり商品にもリスクあり。美容アイテムの注意点

今日からできる美容知識 公開日: 最終更新:

美容アイテムは使い方にご注意! 市販品の意外と知らない落とし穴とは

市販の美容アイテムは、気軽に使えて便利なもの。アイテープや二重ノリなどは、もはやメイクアップの一つとして認知されている側面もあります。
しかし「美しくなるための必需品」と思われるアイテムは、使い方を間違えるとかえって肌を傷めたり、素顔の美しさを損なう原因となることもあります。今回は市販品を使う際の注意点を、医師目線でお送りします。

バズり商品にもリスクあり。美容アイテムの注意点

気軽に取り入れられる市販の美容アイテムは、価格の手頃さなどもあって長年愛用する人も少なくありません。
SNSなどでバズり、店頭では品薄になってしまうアイテムも相次いでいますが、そこにはリスクも潜んでいることをご存じでしょうか? アイテム別に、リスク一例をあげてみましょう。

まつ毛美容液

目力に影響する「長く濃いまつ毛」は誰もが憧れるもの。エクステやつけまつ毛に頼りたくない、地毛を活かしたいという方に人気なのが「まつげ美容液」です。しかしこの美容液の中には育毛目的として刺激の強い成分が含まれている商品があり、さらに取扱説明書にある指定よりも多く塗ったり、頻回に使用することで目周りにダメージを与え、色素沈着が起きた方がいらっしゃいます。

さらに眼瞼下垂になりやすくなる、眼窩脂肪が減って上まぶたがくぼむリスクもあり得ます。当院の患者さまの中にもせっかく二重術で素敵な目元にしたのにまぶたがくぼみ始め、二重の幅や形が安定しなくなった事例も発生しています。ときには強い刺激の反動でまつ毛が生えにくくなったという方も……。
粘膜近くに塗布し、成分が吸収されやすい目元だからこそ、使う際は必ず取扱説明書の支持を守ること、もしくは医師の診断のもとで使うことをおすすめします。

アイテープ/二重のり

早い方は小中学生から使っているアイテムですが、こちらも使いすぎにはご注意を。使い続けるうちに二重のクセがついていくと言われていますが、その効果は全員でもありませんし、むしろまぶたの皮膚が伸びてシワが増える(二重ではなく三重などになる)、眼瞼下垂の原因になるなどのリスクが考えられます。接着成分などが肌に合わず、かぶれてしまったという患者さまも後を絶ちません。

絆創膏で自作すれば、年間数百円程度なのでコスパが良い!とおっしゃるインフルエンサーさんもいますが、一度伸びたり弛んでしまった皮ふを元に戻すのは難しく、お金もかかります。しかも手軽にできるたるみ対策として人気のハイフなどは、基本的に目元に照射することはできません。

そんなリスクを冒すよりも、きちんと医師のカウンセリングを受けて二重整形の施術をするほうが将来的なコストパフォーマンスにつながります。最も簡単な「埋没法」なら、銀座マイアミ美容外科では55,000円から施術できるのでかなり敷居は低いのではないでしょうか。医師に相談することで自分に似合う二重幅や形状もアドバイスしてもらえますし、二重を作る10分を他の美容ケアにあてることができますよ。

美顔器/美顔ローラー

フェイスラインがほっそりする、血流がアップしてワントーン肌が明るくなる……といった効果で人気ですが、医師的にはこれもリスクが大きい行為に思えます。というのも、そもそも肌というのは摩擦や圧力といった刺激を受けると、その反動でシミや肝斑を生むことがあるのです。フェイスラインが上がったと思えるのはむくみが解消されただけで、根本的な解決ではありません。

また、肌の保湿力に関わる「セラミド」は摩擦に弱く、こすりすぎてしまうと保湿力と肌バリア機能が低下してしまいます。この2つが低下すると、今度は紫外線ダメージに弱くなり乾燥してしまう、最終的には毛穴が目立ったり、ニキビができやすくなるといった悪循環が繰り返されてしまいます。最近、ようやく洗顔はなるべく摩擦をしないよう泡で汚れをそっと包み込むように……といったセオリーが認知されてきましたが、せっかく摩擦レス洗顔をしても美顔器などで摩擦を与えてしまっては元の木阿弥。また、強すぎるローラーの刺激などで皮ふを伸ばしてしまっている(シワの原因を作っている)可能性もあります。

素人判断で市販の美顔器を使ったり、マッサージをするのは極力避けた方が良いでしょう。

毛穴パック/ピーリング/スクラブ

いずれも古い角質層や皮脂汚れを取ることで知られていますが、むしろ必要な角質も傷つけ、肌のツヤ感がなくなったり毛穴が目立つようになる恐れがあります。さらに角質が削られすぎてしまうことで、肌に必要な水分・油分が不足してくすみの原因になることも。先述の通り、刺激が強いことでシミや肝斑を広げてしまうこともあります。
また、パックなどで毛穴汚れを取る際、前後の適切な処置をしないと毛穴が広がりっぱなしになってしまい、余計に毛穴の黒ずみが広がったりファンデーションの毛穴落ちが目立つようにもなってしまいます。

もし角質や毛穴汚れが気になる場合は、皮ふ科や皮ふ科医の在籍する美容クリニックに相談しましょう。お肌の状態やお悩みに応じて導入薬剤を変えた治療や、同時に医療者でなければ操作できない高度なピーリングマシン・薬剤を使用した治療を提案してもらえるでしょう。銀座マイアミ美容外科では33,000円から様々な施術メニューをご用意しており、ダウンタイム無しですぐに効果が実感できると好評を博しています。
まとめ
市販薬の中で刺激が強いものもあるので、違和感を覚えた場合はすぐに使用を控えることが大事。また、そもそも使い方や量を適正に使用しないとトラブルのもとにつながるので、SNSなどの情報を鵜呑みにしないことも大切です。

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