冬は「身体の中」からもアプローチ! ドクター直伝・玉肌になる冬のスキンケア

冬は「身体の中」からもアプローチ! ドクター直伝・玉肌になる冬のスキンケア

気軽に学べる「美容医療」 公開日: 最終更新:

インナーケアも大切にしたい、冬ならではの美容術!
空気が乾燥しやすい冬、保湿ケアが気になる方は多いはず。でも美肌を生むには保湿だけでなく、身体の中からアプローチするインナーケアも欠かせません。今すぐ実践できる冬向けの美容術や、冬にこそ試して欲しいおすすめ美容医療をご紹介します。

5~10月の紫外線ダメージは、冬にこそケア

紫外線ケアというと、1年で最も紫外線が強い5月から日差しの強い10月頃にやるものと思われている方もいるかもしれません。でも紫外線は季節を問わず、日中は必ず降り注ぐもの。日焼け止めやUVカット効果のある下地、スキンクリームなどは年間を通して使いましょう。

また、日焼けを実感しやすい夏こそがスキンケアの勝負!と勘違いされる方も少なくありませんが、それは大間違い。もちろん日焼け後に肌のほてりを鎮めたり、それ以上日焼けしないような対策は必要ですが、ターンオーバーを過度に促進させようとするとお肌への負担もアップ。それでなくとも肌を回復させようとがんばっているところに、ドーピングをして追い打ちをかけてしまうと肌はもちろん、人によっては身体への負担も大きくなってしまいます。

本来の肌の色をさらにトーンアップさせるような「美白」ケアをしたいなら、紫外線の影響を受けにくい12~2月がおすすめ。この時期は夏の日焼け肌も落ち着き、本来の肌質が観られる時期です。角質の厚さ、色み、毛穴の状態などが素に近い冬場だからこそ的確な診断とケアが可能になります。また、少々強い施術であっても紫外線ダメージを受けにくい冬場なら副作用・ダウンタイムの軽減も期待できます。

冬こそおすすめの皮膚科メニュー・ベスト3はこれ!

保湿に気をつけなければいけない一方、皮膚科メニューの中には冬にこそ受けたい施術もあります。その中からとくにおすすめの施術ベスト3をご紹介します。
① レーザー治療(シミ・ほくろ/トーニング)
特定の波長の光を照射してシミやほくろなどを破壊するレーザー治療は、照射部分の周辺に大きなダメージを与えターンオーバーによってあえて色の濃い部分を押し上げる治療法。施術後に紫外線を浴びてしまうと、治療部分だけでなく全体的にさらなる肌ダメージを受けてしまい、逆に色素沈着を起こす原因になってしまうのです。

② ダーマペン
微細な針を無数に刺して薬剤を浸透させることで肌の治癒能力を活性化させようとするのが「ダーマペン」です。皮膚科メニューの中では比較的ダウンタイムが長く、施術直後は赤みや軽い腫れといった副作用を生じます。
あくまでターンオーバーやコラーゲン生成を促進させることを目的とした刺激ではありますが、施術後に紫外線を浴びない方が良いのはもちろん、副作用によって強い日焼け止めを使えないこともあります。
術後のケアやダウンタイムの軽さを考慮すると、ダーマペンも冬にこそに受けていただきたいメニューのひとつです。

③ 水光注射
肌(皮の浅い層)に直接ヒアルロン酸・アミノ酸などを配合した薬剤を注射し、即効性があることで人気のある施術です。
注射といっても1本の針を刺すわけではなく、ワンショットで9個の微細針をが刺さる専用器具を使い、スタンプのように打っていく仕組み。肌を軽く吸引しながら注射を繰り返し、顔全体を打ち終わるのに約30分程度かかります。
針の深さや吸引圧は、患者様ごとの肌質や症状に合わせてカスタマイズしますが、ダーマペン同様に多少のダウンタイムが生じます。
肌ダメージが生じている状態で紫外線を浴びるのは避けた方が良いため、この治療も冬に行なうのがおすすめです。

かくれ脱水は肌にも影響が!体を冷やさない水分補給を心がけて

冬のセルフケアとしておすすめしたいのが、積極的な水分補給です。気温が低くなると脱水症状を起こしにくいものですが、だからといって水分補給を怠ると気付かぬうちに脱水傾向に陥ることも。頭痛やふらつきといった目立った症状がなくとも体内水分量が少なくなることは大いにあり得るので、寒い季節でも「ノドが乾く前にちょこちょこ水分補給する」習慣をつけましょう。
ただし、冬場は体温も下がりやすいもの。体温が低下すると免疫力低下や血行悪化につながるので、冷たいものをガブガブ飲むのではなく常温から80度程度のものをこまめにとることをおすすめします。

体温低下を防ぐという意味では、シンプルですが寒さ対策も重要
首、手首、足首など「首」とつくパーツはとくに冷やさないよう留意しましょう。なお、首や鎖骨周辺を温めると顔に血流がいきやすくなり、顔周りの代謝がよくなります。ニキビ肌は血流が悪くなると肌荒れしやすくなるため、首回りを温めることもスキンケアにつながります。

ドクター丸山も実践! 小豆で保温ケア

冬ならではのおすすめケアをもう一つご紹介しましょう。おばあちゃんの知恵袋で知られる方法、「小豆を使った即席カイロ」です。布袋に生の小豆を詰め、それを40~50度程度まで温めるとカイロになるというものです。
最近ではドラッグストアなどでも小豆入りの保温グッズが各種販売されています。肩や首を温めるものはもちろん、腰用、アイケア用、場所を問わないシンプルなものなどバラエティ豊か。使い方もレンジで軽く温めるだけと手軽なので、ぜひ1つは用意しておきたいおすすめアイテムです。

凝りや疲れを感じる部分を温めても良いのですが、医師としては鼠径部を温めることもぜひ推奨したいですね。鼠径部は大きな血管やリンパが通っており、全身の血流に影響がある部分です。そこを温めることで腸内環境や肝機能の向上が期待でき、その結果デトックスや代謝が促進されて肌に良い影響を与えると考えられます。
また、冷えを解消することで副交感神経が優位になり、睡眠の質もあがると言われています。睡眠の質は代謝全体やメンタルにも関わるので、体温ケアは美容につながる“良いスパイラル”を生む第一歩というわけです。
まとめ
冬は乾燥しやすい季節である一方、ターンオーバーを促進させて肌質を根本から改善するのにも効果的な時期。美容の大敵である冷え対策もはじめ、インナーケアも十分に取りいれれば、春夏に向けた美肌づくりに最適な季節です

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