脂肪注入とシリコンバッグ、おすすめの豊胸手術はどっち?

脂肪注入とシリコンバッグ、おすすめの豊胸手術はどっち?

気軽に学べる「美容医療」 公開日: 最終更新:

小さな胸がコンプレックス、授乳後に胸がしぼんでしまった、加齢によって胸が垂れてきた。女性にとって胸にまつわる悩みは尽きません。
豊胸手術は1960年代頃より日本では普及し始めたため、脂肪注入やシリコンバッグ、ヒアルロン酸注入など内容もバラエティに富んでいます。中でも脂肪注入とシリコンバッグ、どちらがいいのかというお問い合わせは、銀座マイアミ美容外科にもよくいただきます。
豊胸手術を得意とする院長の丸山が、バストのお悩みに本音でお答えします。

美容外科医が本音で答える「豊胸Q&A」

Q 脂肪豊胸とシリコンバッグ、どちらの手術が良いの?
A 安全性が高く、自然! メリットの多い脂肪注入をおすすめすることが多いですが、お悩みや体型などによって変わります。


きれいな形やハリを出したい人は脂肪注入豊胸が、一度の手術で2カップ以上大きくしたいなど、極端なサイズアップを希望する人にはシリコンバッグが適しているとされています。ただし、丸山は「まずは脂肪注入豊胸を検討すべき」と考えます。その理由は?

・自身の脂肪のため身体になじみやすい
「シリコンバッグも進化していますが、異物には変わりません。安全性を求めるなら脂肪注入がいいでしょう」

・脂肪吸引した部分が細くなる
「腰回りや太もも、下腹部、二の腕など脂肪が落ちにくい部位を脂肪吸引します。その部分がある程度痩せるうえ、脂肪が多い部分からは良質な脂肪組織が取れ、定着しやすいという特徴があります。注入した脂肪が一定量、体に吸収されることは避けられませんが、定着がいいとサイズダウンしにくくなるメリットもあります。
痩せている人は脂肪吸引量が少なそうな印象ですが、太ももやヒップなどの脂肪量を見極めて脂肪採取するため、技術力の高いクリニックならばそんな心配はありません」

・授乳への影響がない
これから妊娠・出産という人は、授乳ができるかどうかも気になるポイントでしょう。
「シリコンバッグの場合、乳腺下に入れると授乳に影響がある可能性が増えます。前提として体内に異物を入れている状態ですので、乳腺と接するような位置に入れた場合は感染のリスクも高まります。
脂肪注入の場合、乳腺には脂肪注入しませんので影響はありません」

・豊胸手術がバレにくい
「特に痩せている人の場合、シリコンバッグを入れると目立ちがち。そうでなくても谷間が不自然、仰向けになった時に胸が流れない、触られると感触が違う、傷跡が残るなど、これらはシリコンバッグ豊胸を受けた人に共通するデメリットです。その点、脂肪注入は上記のようなことはなく、自然な仕上がりでバレにくいでしょう」

・一生物の胸が手に入る
「シリコンバッグは経年劣化するため一般的な寿命は10年ほどと言われ、定期的なメンテナンスが必要。その点脂肪注入の効果は半永久的に継続します。
なお、脂肪豊胸の手術は、脂肪注入するために皮膚を伸ばす手術→脂肪吸引手術→脂肪注入手術の3回程度行うことが多いです」
Q しっかりサイズアップしたいけれど、脂肪豊胸で大丈夫……?
A サイズだけにこだわらないで。実際のサイズ以上に、フォルムを整えることで女性らしいバストに見えます。


たった1~2カップでは物足りない、と感じる方もいるかもしれませんが、豊胸で一番大切なのは、フォルムをいかに女性らしく仕上げるか。いくらバスト自体はボリュームがあっても、胸上がそげていると貧相な印象を与えたり、垂れて見えるといった影響があります。
バスト全体をボリュームアップするよりも、「足りない部分にボリュームを補って、形を整える」ことを優先したほうが良いですし、そのためにも脂肪豊胸のほうが下記のメリットがあるためおすすめできます。

・ハリが出る
「バストアップよりもデコルテのハリを出したいなら、細かくカスタマイズしていく必要があります。この場合シリコンバッグでは難しく、脂肪注入が適しています。また銀座マイアミ美容外科では商標登録した『乳輪シワ伸ばし』という乳輪にハリを持たせる術式は、サイズ以上に見た目が大きく変わるため満足感が高いと好評です」

・美胸になる
「劇的なサイズアップしなくても脂肪注入をすれば、きれいな形になり、大きくなったように見えます。
年齢を重ねるとデコルテの脂肪が落ち、バストが垂れる『そげ胸』になりやすくなります。以前のようなお椀型の胸にしたい場合、脂肪注入なら全体とそげている部分に分けて入れられるので自然なシルエットになります」
Q シリコンバッグが適応になるケースはどんなとき?
A 極端にバストアップしたいならシリコンバッグという選択も


メリットは脂肪注入豊胸の方が多いですが、一気に胸を大きくしたい人、たゆんとしたフォルムのバストをつくりたい場合などにはシリコンバッグを勧める場合もあります。

「1回に脂肪注入できる量は片胸で150〜200ccですが、そのうちの半分程度は体内に吸収されます。一気に大きくしたいなら、吸収されないシリコンバッグがいいでしょう。また脂肪注入では下胸をふくらませることが難しいことがあるため、下胸に重点を置いたバストアップもシリコンバッグが適しています」

脂肪豊胸をするにあたって、注意が必要な人も

豊胸手術の中で最も安全性が高い脂肪注入豊胸ですが、注意が必要な人もいます。該当する方はカウンセリングの際に必ずお知らせください。

・アクアフィリング(アクアミド)、ヒアルロン酸による豊胸をしている人
「アクアフィリングやヒアルロン酸による豊胸をされている場合、そこに脂肪を注入すると感染し、脂肪が壊死を起こす可能性があります。アクアフィリング豊胸後に脂肪注入をした4例のうち3件が、ヒアルロン酸を入れている胸にヒアルロン酸を溶かさず脂肪豊胸した12例のうち1件が脂肪壊死を起こしたというデータがあります(※丸山先生調べ)。
銀座マイアミ美容外科では、アクアフィリングやヒアルロン酸豊胸後のしこり除去の手術も形成外科専門医が担当しています。特にアクアフィリング豊胸は健康被害が報告されていますので、心配な方はご相談ください」

・乳がんで放射線治療をした人
「乳がんで放射線治療をした人は、感染を起こしやすく、脂肪の定着もよくありません。シリコンバッグも影が見える可能性があり、美しい仕上がりとは言い難いです。保険適用による乳房再建がいいでしょう」

まとめ
豊胸は術前後での変化が大きく、また自身も目にする部位が多いため、責任を持って施術してくれるクリニックを選びたいもの。胸の左右差を整えつつ豊胸したい、痩せたデコルテを中心に豊胸したい、家族や彼氏にバレないように豊胸したいなど、それぞれの要望にきめ細かく応える銀座マイアミ美容外科のようなクリニックで施術するのがいいだろう。

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