様々なトラブルを呼ぶアイテープ。たるんだまぶたは二重整形で美しい目元に

様々なトラブルを呼ぶアイテープ。たるんだまぶたは二重整形で美しい目元に

形成外科出身のプロ集団銀座マイアミ美容外科を知る 公開日: 最終更新:

手軽に二重になれると人気のアイテープ。でも皮膚の中でも薄く、デリケートなまぶたに長期に渡ってアイテープを使用していると、相当なダメージが蓄積されています。銀座マイアミ美容外科 院長の丸山も「アイテープは長く使えば使うほど、まぶたへのダメージが心配」と話します。なぜアイテープがまぶたにとってよくないのか、その理由とともに、二重整形における注意点もお伝えします。

長年アイテープを使うのは逆効果?! 自己流対策で起こるトラブルとは?

まぶたに貼り、そこに皮膚がかぶさることで二重ラインが作れるアイテープ。アイメイクの一環として取り入れている人もいるでしょうが、気になるのがまぶたへの影響。アイテープをしている間はまぶたが引っ張られていますし、乱暴に剥がすこともまぶたへダメージを与えます。アイテープを愛用することで生じる代表的なトラブルをご紹介します。

・シワっぽくなりやすい
まぶたの皮膚はデリケートです。アイテープでメイクしている間、まぶたは引っ張られ、さらに引っ張るようにテープを剥がす、こするように落とすなどしていると皮膚が伸びて薄くなります。そうなるとシワっぽくなったり、たるんできたり……。
「伸びてシワっぽくなったまぶただと、アイテープをしても理想の二重ラインが作りにくくなりますし、二重整形しても予定外の線が出て、きれいなラインが作りづらくなる可能性があります」

・眼瞼下垂
皮膚のたるみを放置していると、まぶたが下がって視野が狭くなる眼瞼下垂(がんけんかすい)になる危険性も。
「老けて見えるうえ、二重の幅が広がったり、三重や四重になったりと見た目にもよくありません」

・色素沈着
テープを引っ張りながら剥がす、こするなどを毎日繰り返していると色素沈着を招くことも。
「色素沈着すると老けていたり、疲れていたりして見えますし、アイカラーも思うように発色しません」

・炎症
まぶたに炎症が起こると、腫れや痛みを感じたり、皮がむけたり、出血してしまうこともあります。
「炎症を繰り返していると刺激から守るため、皮膚が厚く、硬くなる肥厚(ひこう)化につながることも考えられます」

・ドライアイ
長年アイテープを愛用していると、目の疲れやかすみを感じることはありませんか? それ、ドライアイになっているかもしれません。アイテープをしている間は目が空気に触れる面積が大きくなって乾きやすくなるうえ、まぶたがきちんと閉じられず、まばたきをしても充分に潤いません。
「さらにカラーコンタクトを併用していると、ますますドライアイは進みます」

こんな二重メイクもNG!

アイテープ以外にもまぶたにダメージを与える自己流二重メイクがあります。もし、こんなメイクをしているなら、今すぐやめてください。

・塗って二重を作るコスメ
塗った液が乾くことで人工皮膜を作り、二重ラインをつくるコスメも登場しています。
「こちらも接着してまぶたを引っ張っているためアイテープ同様のトラブルが起こる可能性があります。医師の立場からは、こちらも推奨できません」

・安全ピンで二重ラインを作る
ネットでは安全ピンやヘアピン、つまようじで二重を作るという投稿をちらほら見受けます。
「これは単に傷跡を作っただけ。皮膚へのダメージも心配ですし、万が一目に入ったら危険です」

たるんだまぶたは二重整形で美しく、すっきりした目元に

たるんだまぶたは自力では戻せません。美容外科手術を受けることで、まぶたのたるみを取り除き、理想の二重を目指せます。

・それほどたるみがなく、まぶたの厚みが少ない人は「埋没法」
二重手術の中でも比較的簡単な方法として知られている埋没法。糸でまぶたを留め、理想の二重のラインを作る手術で皮膚を切ったり縫ったりしません。二重ラインが気に入らなくても抜糸すれば元に戻せます。耐用年数は5年〜10年程度。

・まぶたが厚く、たるみが深刻な人は「二重まぶた切開法」
皮膚を切除して理想の二重ラインを作るため、気になるたるみを除去でき、若々しい印象の目元になります。切っているため、半永久的に元に戻ることはありませんが、埋没法よりも高額なうえ、ダウンタイムも長引きます。

二重整形はしっかりカウンセリングして、一度で納得できる手術を

特に埋没法は気軽にできる二重整形として知られているせいか、何度も修正を繰り返す人がいます。そうするとトラブルを招くだけでなく、取り返しのつかない事態になることもあります。
「医師の立場からは多くても手術は2~3回に留めておいてほしいですね。埋没法で何度も手術をすると、糸も傷も増えるので皮膚に負担がかかり、まぶたに違和感が出てきます。また糸がゆるんで結膜や眼球を傷つける可能性もあります。
同様に切開法の修正も回数を重ねない方がいいです。何回も二重整形をしている目の修正はかなり大変で、患者様の希望通りのラインが作りづらいからです。さらに1度めの二重整形から、二重幅を広くしないようにするのもポイントです。広くするのは難しくありませんが、幅広の二重を狭めるのは難しいです。切開法で幅広の二重にしたら、元には戻せません」
そもそも、二重整形が定着しにくいタイプの方もいらっしゃいます。健康のためにも1度で満足できるよう、しっかりカウンセリングして施術を受けましょう。そして左右対称にこだわりすぎず、ある程度割り切ることも大事です。

こんなクセがたるみを進ませる! ついやりがちなNG行為とは?

ちなみに二重だったのにまぶたの幅が狭くない奥二重になってしまう、昔やった二重整形がとれる、まぶたが重く垂れ下がって見える……といった現象は、加齢の他に普段の生活が一因でたるみを促進していることがあります。
まぶたのたるみを防ぐには、とにかくまぶたを伸ばさないようにするのが一番。目をこすったり、コンタクトを入れる際に上まぶたを指で押し上げるといった行為はNGです。そのほか、気をつけたい行為については過去記事でも紹介していますので参考にしてください。

ぱっちり二重だけが正義ではない!

目の形に合っていれば、一重でもいいと丸山は考えます。
「まぶたが厚ぼったい一重は、脂肪溶解注射で脂肪を減らすだけでもクールビューティな目元になります。二重整形以外にも目を美しく見せる方法があり、目の整形を考えている人はそれも選択肢に入れてください」


まとめ
二重になることでコンプレックスが解消されるなら、それは大いに歓迎すべきこと。まぶたなどへの影響はアイテープより、二重整形の方がリスクは少ないため、整形も検討してみると良いと思います。ただし節度を持って整形をしないと、繰り返し整形をしても満足のいく結果にはなりません。明確な希望を持ってカウンセリングを受けることをお勧めします。

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